会津武家屋敷は、武士の暮らしや戊辰戦争の歴史に触れ、赤べこ体験も楽しめる「歴史感動ミュージアム」。会津若松観光で必見のスポットをご紹介します!
武士の暮らしを今に伝える屋敷

福島県会津若松市にある会津武家屋敷は、約7,000坪の広大な敷地に、江戸時代後期(約1780〜1850年頃)の会津藩家老・西郷頼母(さいごう たのも)の邸宅を中心に復元した歴史テーマ施設です。会津藩は徳川将軍家に忠義を尽くした藩として知られており、この場所ではその時代の武士の暮らしや精神を体感することができます。
メインとなる西郷頼母邸は、2,400坪の敷地内に1975年に再建された280坪の家老屋敷で、38の部屋を有しています。立派な表玄関を眺め、資料展示のある部屋を通ると屋敷の中へと進みます。靴をスリッパに履き替えて室内を巡ると、格式ある客間から家族の居間、台所や厩舎まで、当時の生活道具とともに丁寧に復元された空間が広がります。要所には英語表記もあり、海外からの観光客にも配慮されています。お屋敷も庭園も、まるで江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気を味わわせてくれます。
戊辰戦争と西郷家一族21人の悲劇

この屋敷は、幕末の戊辰戦争(1868–1869)とも深い関わりがあります。1868年、会津藩は新政府軍と激しい戦いを繰り広げました。その最中、西郷頼母の妻・千重子をはじめとする一族の婦女子21人が自刃し、藩の名誉と誇りを守ろうとした悲劇が伝えられています。館内には白虎隊や戊辰戦争に関する資料も展示され、会津武士の忠義と精神をわかりやすい解説で学ぶことができます。
お土産とグルメが充実!会津武家屋敷の館内スポット

敷地内には歴史資料館のほか、ショップや食事処も併設されています。
ショップには会津塗りの器や漆製品、地元民芸品、特産品、そして地酒まで豊富に揃い、お土産探しに最適な場所です。
食事処では会津料理を味わいながら、旅の合間にゆったりとした時間を過ごせます。
さらに、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の美しい自然が訪れる人を魅了します。
歴史と文化に触れながら、季節ごとに違う絶景を楽しめる会津武家屋敷は、まさに会津若松観光の必見スポットです。
旅の思い出に最適!赤べこの絵付けと会津文化体験

会津武家屋敷では、ガラスの絵彫り体験や弓矢体験といった、子供から大人まで楽しめる体験プログラムもあります。中でも人気なのが、会津を代表する郷土玩具赤べこの絵付け体験です。
赤べこはゆらゆら揺れる頭が可愛らしい、赤い牛を模した張り子人形で、疫病除けの縁起物です。体験では赤く塗られただけの赤べこに白と黒の絵の具で模様を描き加えていきます。見本を参考にしてもよく、自分だけのオリジナルデザインに挑戦するのもおすすめです。スタッフが親切に工程を説明してくれるので、初めてでも安心。まず白い部分を描いて乾かし、その後黒を重ねると色が混ざらず美しく仕上がります。完成した赤べこは「世界にひとつだけ」の作品となり、旅の思い出やお土産として持ち帰ることができます。
会津武家屋敷で歴史を感じ、旅の思い出をより豊かに

会津武家屋敷は、武士の暮らしを学び、戊辰戦争の歴史に触れ、さらに伝統文化体験もできる「歴史感動ミュージアム」です。ショップや食事処も充実しているので半日ゆったり楽しめます。会津若松を訪れるならぜひ立ち寄りたい観光スポットであり、日本の武士道精神を肌で感じながら特別な思い出を作れる場所です。
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▶ 公式サイト:会津武家屋敷
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 会津武家屋敷 |
| 所在地 | 〒965-0813 福島県会津若松市東山町石山字院内1 |
| アクセス | JR会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で約15分、「会津武家屋敷前」下車すぐ/車:磐越自動車道 会津若松ICより約15分 |
| 営業時間 | 4〜11月:8:30〜17:00/12〜3月:9:00〜16:30 |
| 定休日 | 年中無休 |
| 入場料 | 一般950円/中高生600円/小学生500円/未就学児無料 |
| 所要時間目安 | 約1時間(見学のみの場合) |
| 公式サイト | https://bukeyashiki.com/ |
| 電話番号 | 0242-28-2525 |
| 備考 | 無料駐車場有 |