日本料理に欠かせない「出汁」とは?昆布やかつお節から作る旨みの基本スープです。ブイヨンとの違い、種類や簡単な取り方、出汁が主役の料理、出汁茶漬けや専門店まで詳しく紹介。旅行者必見、日本の味の秘密を体験できるガイド。
出汁とは?日本料理の旨みを生む基本スープ

日本の料理に欠かせない「出汁(だし)」。一言でいうと“うまみを引き出したスープ”のことです。西洋のブイヨンやストックに似ていますが、日本の出汁はもっとシンプルで短時間。昆布やかつお節などから取る透明感のあるスープで、味噌汁やうどんのつゆなど、多くの料理のベースになっています。
出汁 vs ブイヨン|西洋のストックとの違い

ヨーロッパのブイヨンやストックは、鶏ガラや牛骨、野菜を何時間もコトコト煮込んで作ります。香りもコクもたっぷりで、ソースや煮込み料理に使われます。
それに対して日本の出汁は、昆布やかつお節など乾物をサッと煮出すだけ。10分もあれば完成です。素材も調理法も違うからこそ、出汁はすっきりとした旨みが特徴で、料理の“引き立て役”として大活躍します。
出汁の種類ガイド|昆布・かつお・煮干し・椎茸まで

日本には何種類もの出汁があります。 ここではいくつか例をご紹介!
- 昆布出汁:やさしく上品な旨み。
- かつお出汁:香り高く力強い味。
- 合わせ出汁:昆布とかつおのいいとこ取り。
- 煮干し出汁:小魚の素朴なコク。味噌汁にぴったり。
- 椎茸出汁:干し椎茸の香り豊かな風味。精進料理にもよく使われます。
出汁の取り方|誰でもできる簡単レシピ!

一番ポピュラーな「昆布とかつおの合わせ出汁」はこんな手順です。
- 水に昆布を入れて温め、沸騰する前に取り出す。
- そのお湯にかつお節を入れて数十秒。
- 火を止めて漉せば完成!
あっという間に黄金色の出汁ができあがります。想像よりずっと簡単ですよね。
出汁の奥深さ|一番だし・二番だしと素材へのこだわり

実は、出汁の味は素材選びや取り方で大きく変わります。昆布やかつお節の産地や質によって風味が異なり、日本の料理人はそこにこだわりを持っています。
また、「一番だし」と「二番だし」という考え方もあります。最初に取った出汁(一番だし)は澄んだ旨みが特徴で、お吸い物や繊細な料理に向いています。その後、同じ素材にもう一度お湯を注いで取る二番だしは、味噌汁や煮物などしっかり味付けする料理に使われます。
さらに、出汁を取った後の昆布やかつお節は、そのまま捨てずにふりかけや佃煮にして再利用されることも多いです。無駄を出さずに最後まで活かすのは、日本の食文化らしい知恵であり、今ならSDGs的な観点からも魅力的に映るでしょう。
出汁が決め手の日本料理|味噌汁からおでんまで

出汁は味噌汁やうどん・そばのつゆはもちろん、冬の定番おでんや、茶碗蒸し、だし巻き卵にも欠かせません。さらに、野菜の含め煮や肉じゃが、カツ丼など多くの丼ものも、出汁があるから美味しく仕上がります。普段なにげなく食べている料理の“おいしさの秘密”は、実は出汁なんです。
出汁専門店体験|飲む出汁からお土産まで

最近は「出汁専門店」も人気です。店内で取った出汁をそのまま飲んで楽しめるスタンドや、出汁を使った創作料理が味わえるお店もあります。さらに、昆布やかつお節から作った出汁をティーバッグや粉末タイプで販売しているお店も多く、お土産にもぴったり。スーパーやデパ地下でも手軽に買えるので、旅先で探してみてください。
お土産についての詳しい記事はこちらから!
出汁茶漬けはマストトライ!|旅行者に人気の必食グルメ

出汁をシンプルに味わえる料理といえば「出汁茶漬け」。熱々のご飯に出汁を注ぎ、焼き魚や漬物をのせてさらさらっといただきます。出汁茶漬け専門店で具材や出汁を選んで食べるもよし、自宅で好きなトッピングをのせて楽しむもよし。
鮭や梅干し、明太子、昆布、海苔など定番の具材に加え、鯛や鶏肉を使った贅沢なバリエーションも。胃に優しいので、食欲がない日や二日酔いの朝にもぴったりです。
📌 出汁茶漬けスタイルの郷土料理
- 鶏飯(けいはん/鹿児島):鶏の出汁をご飯にかけ、錦糸卵やしいたけ、漬物を添えるさっぱり系。
- 鯛茶漬け(愛媛・宇和島、福岡):新鮮な鯛の切り身を醤油や胡麻ダレに絡めてご飯にのせ、熱々の出汁をかける贅沢な一杯。
- ひつまぶし(名古屋):細かく刻んだ鰻の蒲焼きをご飯にのせ、①そのまま、②薬味を添えて、③出汁をかけて楽しむ名物料理。
旅行者必見!出汁で日本料理の奥深さを味わおう

出汁は日本料理の“縁の下の力持ち”。寿司や天ぷらのように派手ではありませんが、料理の味を支える大事な存在です。旅行中に味噌汁やうどんを食べて「なんでこんなに優しい味がするんだろう?」と思ったら、それは出汁のおかげ。
最近はインスタント出汁パックや粉末もスーパーや専門店で売られているので、お土産に買って帰れば、自宅で日本の味を再現できます。出汁を知ることで、日本料理の奥深さをもっと楽しめるはずです。