はじめに
日本の象徴・富士山(ふじさん)。
世界遺産として知られるこの山は、見るだけでなく「登ることで感じる」特別な体験を与えてくれます。

しかし、富士登山は誰でも挑戦できる一方で、自然の厳しさを軽視してはいけない山でもあります。
近年は軽装や無計画な登山による事故・救助が増加し、社会問題にもなっています。
この記事では、2025年最新の登山ルールと安全対策、そしてマナーを中心に、富士山を“正しく体感する”ための知識をまとめました。
登山シーズンと安全対策
富士登山の公式シーズンは7月上旬から9月上旬。
この期間以外は閉山期間(非登山シーズン)で、山小屋・トイレ・救護体制はすべて停止します。
閉山後の登山や、Tシャツ・短パン・サンダルなどの軽装による登山は、毎年事故や遭難が発生しています。
山頂は真夏でも気温0℃前後、麓と山頂では気温差が20℃以上になることもあります。強風の日も多く、防寒・防水装備は必須です。

👉 最新情報は公式サイト「富士登山オフィシャルサイト」を必ず確認しましょう。
2025年からの新ルール
2025年より、全ルートで入山料・通行料(4,000円)が導入されました。
環境保全や救助体制の維持を目的とした制度で、入山前にオンラインでの登録・支払いが必要です。
- 事前予約制(受付は4月開始)
- 山小屋は別途予約が必要(早期満室に注意)
- 入山制限時間:午後2時〜午前3時(山小屋宿泊者のみ入山可)
登山は自然と向き合う行為。
ルールを守り、安全で持続可能な登山を心がけましょう。
主な登山ルート(4ルート比較)
富士山には4つの主要登山ルートがあり、距離・難易度・混雑度が異なります。
ルートは色分けされており、標識の色に沿って進むのが基本。
コースアウトや他ルートへの誤進入に注意しましょう。
| ルート名 | 出発点 | 特徴 |
|---|---|---|
| 吉田ルート(山梨県) | 富士スバルライン五合目 | 最も人気。山小屋・トイレが多く初心者向け。ご来光登山に最適。 |
| 富士宮ルート(静岡県) | 富士宮口五合目 | 最短ルート。傾斜が急で体力を要する。 |
| 須走ルート | 須走口五合目 | 森林帯を抜ける自然豊かなルート。下山時は砂走り体験が可能。 |
| 御殿場ルート | 御殿場口新五合目 | 最長ルートで上級者向け。静けさと達成感を味わえるが山小屋が少ない。 |
💡 吉田ルートが最も人気だが渋滞することも。御殿場ルートは難易度が高く、上級者向けです。
ご来光登山とお鉢巡り
登山の最大の魅力は、山頂で迎えるご来光(ごらいこう)。
ただし、人気の時間帯には山頂付近で渋滞が発生することもあります。
体力や安全面を考えるなら、
山小屋からご来光を眺めてから山頂を目指すなど、時間をずらすスタイルもおすすめ。
山頂では、富士山の火口をぐるりと一周するお鉢巡り(約90分)も人気です。
日本最高地点「剣ヶ峰(けんがみね)」からの景色はまさに圧巻。

登山前のチェックリスト
- 登山届(オンライン)提出
- 山小屋予約(7〜8月は満室が多い)
- 現金を携帯(一部クレジットカードやQRコードが使えるが、トイレのチップなど小銭があった方が安心)
- 防寒具・雨具・ヘッドランプ・地図を必携(レンタル可)
- 体調が悪いときは無理をせず下山を

2025年の登山者数:約20万5,000人
(吉田ルート:約12万人/富士宮ルート:約5.5万人/須走ルート:約2.2万人/御殿場ルート:約7,000人)
登山マナーと現地情報
- 動植物の採取・溶岩や石の持ち帰り禁止
- テント設営・焚き火・落書き・ゴミ放置禁止(環境保護のため)
- トイレ利用はチップ制(100〜300円)
- 公共施設を清潔に使用し、誘導ロープには触れない
- ペットの放し飼い禁止・コース外進入禁止
水・食料事情
山では水が非常に貴重です。
山小屋で水や食料を購入できますが、輸送費が上乗せされるため高額になります。
必要最低限の飲料や軽食はあらかじめ準備しておきましょう。
交通と天候
開山期間中はマイカー規制が実施され、五合目へは登山バスやシャトルバスでアクセスします。
電波は届くので天気や噴火情報を随時チェックしましょう。

富士登山をもっと安心に
初心者や外国人旅行者には、ガイド付き登山ツアーへの参加がおすすめです。
ルート案内や宿泊手配、安全管理までをサポートしてくれるため、初登山でも安心。

また、
- 体力や知識のない人は単独行動をしない
- 日頃から体力をつけておくこと
- 登山ルートや天候、装備などを事前に学習すること
も安全登山の大切なポイントです。
(例:Klook・Veltraなどでツアー予約可能)
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富士登山をしなくても楽しめる体験
富士山は“登る”だけでなく、“見る”ことでも魅力を感じられます。
- 五合目展望広場(吉田ルート)
富士山を間近に感じながら、登らずにその雄姿を眺められる人気スポット。
カフェやお土産店もあり、手軽に訪問できます。 - 「富士山がある風景100選」ハイキング
近隣の山や高原から、富士山を背景にした美しい景観を楽しむことができます。
登山より手軽に、四季折々の“見る富士”を体感できるのが魅力です。
🔗 このテーマは別記事「富士山が見える絶景スポットガイド(仮)」でさらに詳しく紹介予定です。

まとめ
富士登山は、“日本一高い山”に挑むだけでなく、
自然と自分に向き合う貴重な体験です。
夜明け前の静けさ、山小屋の灯、そして朝日が差す瞬間。
そのすべてが、旅の記憶を豊かにしてくれます。
登る人も、見る人も。
それぞれのペースで、富士山を体感してください。