外国人に日本の食べ物を紹介するとき、まず思い浮かぶのは寿司、ラーメン、天ぷらかもしれません。もちろん、これらはぜひ食べてほしい定番です。
でも、日本の食の魅力はそれだけではありません。コンビニのおにぎり、朝食の味噌汁、旅館で出る焼き魚、駅で買う駅弁、冬に食べる鍋料理、季節の果物や和菓子にも、日本らしさが詰まっています。
この記事では、訪日外国人にぜひ食べてほしい日本の食べ物を50種類紹介します。初めての日本旅行で試しやすい定番から、日本人の日常食、コンビニ・ベーカリーの人気商品、郷土料理、甘味、季節の味覚まで幅広く選びました。
すべてを一度の旅行で食べる必要はありません。まずは定番をいくつか、旅先ならではの郷土料理をひとつ、そして季節のものを少し。そんなふうに選ぶと、日本の食文化をより自然に楽しめます。
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このガイドの使い方
このガイドは、外国人に日本食を紹介したい人、海外からの友人や家族を案内する人、訪日旅行者におすすめの食べ物を知りたい人に向けたものです。
初めて日本に来る人には、寿司、ラーメン、天ぷら、うどん、そば、とんかつ、焼き鳥、餃子、カレーライスなどの定番がすすめやすいです。味の想像がしやすく、全国で試しやすいからです。
一方で、2回目以降の訪日客や食に興味のある人には、おにぎり、味噌汁、卵かけご飯、駅弁、焼き魚、ほうとう、湯豆腐、精進料理などもおすすめです。日本人には身近でも、海外の人にとっては新鮮に感じられるものがたくさんあります。
また、コンビニ、ベーカリー、デパ地下、駅、商店街も見逃せません。高級店だけでなく、日常の中にある食べ物こそ、日本旅行の良い思い出になることがあります。
日本食の魅力はどこにある?
日本食の魅力は、単に「おいしい」だけではありません。季節感、地域性、出汁、発酵、素材の扱い方、そして見た目の美しさなど、さまざまな要素が重なっています。
同じ魚でも、季節によって脂の乗り方が変わります。春にはいちごが甘みを増し、夏にはかき氷が恋しくなります。秋にはきのこ、栗、さつまいもなど、季節を感じる食材が増えます。
地域性も大きな魅力です。ラーメンは地域によって味が違い、鍋料理には土地の気候や食材が表れます。山梨のほうとう、福岡のもつ鍋、北海道のジンギスカン、京都の湯豆腐など、食べ物が旅先を選ぶ理由になることもあります。
そして、日本食を支える大切な存在が出汁です。味噌汁、うどんのつゆ、煮物、茶碗蒸し、鍋料理など、多くの料理に出汁のうま味が使われています。日本食のやさしい味わいを知るうえで、出汁はとても重要です。
外国人に食べてほしい日本の食べ物50選
外国人にまずすすめたい日本食の定番
初めて日本を訪れる人には、やはり定番料理からすすめると安心です。ただし、海外でも知られている料理ほど、日本で食べると違いがよく分かります。

1. 寿司
寿司は外国人にとって、日本食の代表格ともいえる料理です。ただし、日本で食べる寿司の魅力は「有名だから」だけではありません。まぐろや海老だけでなく、白身魚、光もの、貝類、いか、うに、季節の地魚など、魚介の種類がとても豊富です。海外ではあまり見かけないネタにも、ぜひ挑戦してもらいたいところです。
また、海外の寿司はアボカド、クリームチーズ、スパイシーマヨネーズなどを使った大きなロールが多い一方、日本の巻き寿司や手巻き寿司は比較的シンプルです。米、海苔、魚介のバランスを楽しめるのも、日本で寿司を食べる魅力です。
寿司が好きな人なら、回転寿司、立ち食い寿司、カウンターで食べる本格的な寿司の違いも楽しめます。価格帯や店の雰囲気だけでなく、注文方法、ネタの種類、職人とのやり取りも変わるので、同じ寿司でもまったく違う食事になります。
2. 刺身
刺身は、魚介そのものの味や食感を楽しめる料理です。寿司よりも素材の鮮度や切り方が分かりやすく、沿岸部や市場の近くで食べると、その土地らしさを感じられます。
外国人には少しハードルが高い場合もありますが、寿司が好きな人なら刺身もすすめやすいです。醤油とわさびだけでシンプルに食べることで、日本の魚文化をより深く体験できます。
3. 天ぷら
天ぷらは、外国人にもすすめやすい日本料理のひとつです。海老天は定番ですが、なす、かぼちゃ、れんこん、きのこ、大葉など、野菜の天ぷらもぜひ食べてほしいものです。
良い天ぷらは油っぽくなく、軽い食感が魅力です。天つゆで食べるほか、塩で素材の味を楽しむこともあります。気軽に食べるなら天丼、少し特別感を出すなら天ぷら専門店のカウンターもおすすめです。
4. ラーメン
ラーメンは、外国人にも非常に人気の高い日本食です。日本で食べるなら、店ごとのスープや麺の違い、地域ごとの味の違いを楽しんでもらいたいところです。
東京の醤油ラーメン、札幌の味噌ラーメン、福岡の豚骨ラーメンなど、旅先ごとに違う味を楽しめるのも魅力です。券売機を使う店も多いので、初めての人には「先に食券を買う」ことを伝えておくと安心です。
5. うどん
うどんは、味がやさしく、初めて日本食を食べる外国人にもすすめやすい麺料理です。ラーメンより軽く、そばよりクセが少ないため、観光中のランチにも向いています。
讃岐うどんのようにコシの強いタイプもあれば、地域によってはやわらかめのうどんもあります。温かいもの、冷たいもの、天ぷらや卵をのせるものなど、食べ方の幅もあります。

6. そば
そばは、香りやのどごしを楽しめる日本らしい麺料理です。冷たいざるそばは夏に食べやすく、温かいそばは寒い季節に向いています。
外国人にすすめるなら、天ぷらそばや鴨南蛮のように、具材が分かりやすいものから入ると食べやすいです。大晦日に年越しそばを食べる習慣もあり、日本の季節行事を紹介するきっかけにもなります。
7. とんかつ
とんかつは、外国人にも分かりやすくすすめやすい日本の定食料理です。サクサクの衣、ジューシーな肉、甘辛いソース、ご飯、味噌汁、キャベツがセットになった満足感があります。
揚げ物が好きな人には、かなり受け入れられやすい一品です。専門店では肉の部位や揚げ方にこだわりがあり、カジュアルな食事でもしっかり日本らしい定食を楽しめます。
8. 焼き鳥
焼き鳥は、外国人に日本の居酒屋文化を紹介しやすい料理です。少しずつ注文できるので、複数人でいろいろな部位を試せるのが魅力です。
もも、ねぎま、つくね、皮、手羽、レバーなど種類が多く、塩かタレで味の違いも楽しめます。小さな焼き鳥店や居酒屋で食べると、日本の夜の外食文化を体験できます。
9. 餃子
餃子は、ラーメンと一緒に注文しやすく、外国人にも親しみやすい味です。日本の焼き餃子は底がカリッとしていて、サイズも比較的小ぶりなので、シェアしやすいのも魅力です。
中国の餃子とは食べ方や位置づけが少し違うため、「日本ではラーメンのサイドメニューや居酒屋メニューとしても人気」と伝えると、違いが分かりやすくなります。
10. カレーライス
日本のカレーライスは、海外のカレーとはまったく違う、日本独自のほっとする料理として紹介しやすい一品です。まろやかで少し甘みがあり、辛さも調整しやすいので、外国人にもすすめやすいです。
カツカレー、チーズカレー、野菜カレー、卵のせなど、トッピングも豊富です。チェーン店でも食べやすく、価格も手頃なので、旅行中の気軽な食事として向いています。
ミニコラム:海外で有名な「テリヤキ」は日本でも定番?
海外では「teriyaki」が日本食の代表のように知られていますが、日本では思ったほど頻繁に見かけないかもしれません。
日本でいう照り焼きは、醤油ベースの甘辛いタレで照りを出す調理法です。照り焼きチキン、ぶりの照り焼き、照り焼きバーガーなどはありますが、海外のテリヤキソースほど濃厚で甘い味ではないことも多いです。
テリヤキが好きな外国人には、海外の teriyaki と日本の照り焼きの違いを説明するといいかもしれません。
日本人の日常を感じられる食べ物
日本食の魅力は、特別な料理だけではありません。ご飯、味噌汁、卵、漬物、焼き魚など、日本人にとって身近な食事の中にも、外国人にとって新鮮な発見があります。

11. おにぎり
おにぎりは、外国人にぜひ試してほしい日本の日常食です。最近は海外でも見かける機会が増えましたが、国によっては価格が高いこともあります。日本ではコンビニ、スーパー、駅、デパ地下などで手軽に買えるので、ぜひ日本で気軽に味わってもらいたい食べ物です。
具材は、鮭、梅干し、ツナマヨ、昆布、明太子などさまざまです。シンプルだからこそ、日本の米のおいしさを感じてもらいやすい一品です。
12. 味噌汁
味噌汁は、日本の家庭的な味を伝えやすい一品です。見た目はシンプルですが、出汁、発酵、季節の具材が一杯に詰まっています。
外国人にすすめるなら、「ただのスープ」ではなく、日本の朝食や定食に欠かせない存在として紹介すると良いです。豆腐、わかめ、ねぎ、きのこ、あさりなど、具材の違いも楽しめます。
ミニマナー:味噌汁のお椀は持ち上げていい?
海外では、器を持ち上げて食べることがマナー違反とされる地域もあります。また、海外で味噌汁を頼むと、レンゲやスプーンが添えられていることも少なくありません。
しかし日本では、味噌汁のお椀やご飯茶碗、小さな器は手に持って食べるのが自然です。味噌汁はスプーンではなく、お椀に直接口をつけて飲むのが一般的です。豆腐やわかめなどの具は箸で食べます。
外国人には少し意外かもしれませんが、日本ではお椀を持つ方が自然で丁寧に見えます。丼ものも、器を少し持ち上げて食べることがあります。
13. 卵焼き
卵焼きは、外国人にはオムレツに近いものと見えるかもしれませんが、食べてみると違いがよく分かります。甘みがあったり、出汁の風味があったり、層になったやわらかい食感があったりする点が日本らしいところです。
弁当、朝食、寿司、居酒屋など、さまざまな場面で出てきます。小さな一品ですが、日本の卵料理の幅を感じてもらいやすい料理です。
14. 牛丼
牛丼は、旅行中に短時間で食事を済ませたい外国人にもすすめやすい料理です。手頃な価格で、全国のチェーン店でも見つけやすく、注文しやすいのが魅力です。
紅しょうが、卵、ねぎなどを加えて、自分好みにできる点も楽しめます。日本の気軽な外食文化を体験する一品としても向いています。
15. 親子丼
親子丼は、やさしい味で食べやすく、外国人にもすすめやすい丼料理です。「親子」という名前が鶏と卵に由来することを説明すると、会話のきっかけにもなります。
牛丼よりも家庭的で、やわらかい味わいです。そば屋や和食店でも見かけることがあり、日本の日常的な外食として紹介できます。

16. カツ丼
カツ丼は、しっかり食べたい外国人にすすめやすいボリューム系の丼です。とんかつの満足感に、出汁を含んだ卵と玉ねぎのやわらかさが加わります。
とんかつとはまた違う魅力があり、観光でたくさん歩いた日のランチにも向いています。揚げ物が好きな人には特に喜ばれやすい料理です。
17. オムライス
オムライスは、日本独自の洋食文化を紹介するのにぴったりの料理です。昔ながらの薄焼き卵で包むタイプと、とろとろの卵を上にのせるタイプがあり、見た目の違いも楽しめます。
ソースもケチャップ、デミグラス、クリームソースなどさまざまです。日本の「洋食」は、海外料理をそのまま再現したものではなく、日本で独自に発展した食文化だと伝えやすい一品です。
18. 卵かけご飯
卵かけご飯は、日本人には身近でも、外国人にとってはかなりインパクトがある一品です。温かいご飯に生卵と醤油を混ぜるというシンプルさが、逆に驚きになります。
生卵に抵抗がある人もいますが、日本では生食できる卵が一般的に流通しています。日本の卵文化や朝食文化を知るには、ぜひ紹介したい料理です。
19. 納豆
納豆は、外国人の反応が大きく分かれる食べ物です。独特の香りと粘りがあるため、無理にすすめる必要はありませんが、日本の発酵食品を体験する意味では一度おすすめしてみる価値があります。
最初はホテルの朝食ビュッフェなどで少量だけ試すのがおすすめです。「好き嫌いが分かれるけれど、日本人の朝食ではおなじみ」と伝えると、挑戦しやすくなります。
20. 駅弁
駅弁は、外国人にとって「移動中の食事」以上の体験になります。新幹線や特急列車に乗る前に駅弁を選び、車内で食べる時間そのものが、日本らしい旅の楽しみになります。
地域の食材や名物を取り入れたものも多く、見た目も美しいです。少しずついろいろなおかずが入っている点も、外国人に喜ばれやすいポイントです。
コンビニ・ベーカリーでおすすめしたい食べ物
日本のコンビニやベーカリーは、外国人旅行者にとって発見の多い場所です。高級店に行かなくても、手軽でおいしいものを買えます。

21. 卵サンド
日本の卵サンドは、外国人に人気のコンビニグルメの代表です。ふわふわの食パンとクリーミーな卵フィリングの組み合わせはシンプルですが、一度食べるとやみつきになる人も!色々なお店で食べ比べをするのも楽しいです。
朝食や移動中の軽食にも向いています。日本のコンビニのレベルの高さを伝えたいときにも、すすめやすい一品です。
22. フルーツサンド
フルーツサンドは、海外の人にとって少し意外な組み合わせかもしれません。柔らかい食パン、生クリーム、季節の果物という組み合わせは、日本らしい軽いスイーツとして楽しめます。
いちご、キウイ、マンゴー、ぶどうなど、見た目も華やかです。日本の果物の品質や、季節感を伝える食べ物としてもおすすめです。
23. からあげ
唐揚げは、外国人にもかなりすすめやすい日本のフライドチキンです。コンビニ、居酒屋、弁当、スーパー、定食屋など、さまざまな場所で買えます。
醤油、にんにく、生姜などの下味がついているため、そのままでも食べやすいです。唐揚げ専門店では、塩、甘辛だれ、柚子胡椒、タルタルソース、スパイシー系など、味のバリエーションを楽しめることもあります。
軽食にも主菜にもなるので、旅行中に試す機会は多いと思います。
24. コロッケ
コロッケは、商店街や惣菜店で買って食べる楽しさを伝えやすい食べ物です。価格が手頃で、食べ歩きにも向いています。
かにクリームコロッケ、かぼちゃコロッケ、カレーコロッケなど種類も豊富です。外国人には、日本の昔ながらの惣菜文化を紹介する一品としてすすめられます。
25. メロンパン
メロンパンは、外国人に日本のパン文化を紹介する一品です。名前に「メロン」とありますが、必ずしもメロン味ではない点も話題にしやすいポイントです。
外側は少しサクッと、中はふんわり。焼きたてのメロンパンは香りもよく、ベーカリーや専門店で試してほしい一品です。
関連記事:日本で食べたい菓子パン・惣菜パンガイド(英語のみ)
26. カレーパン
カレーパンは、日本のカレー文化とベーカリー文化が合わさった食べ物です。外はカリッとして、中にはとろりとしたカレーが入っています。
外国人にとっては、カレーがパンに入っていること自体が少し新鮮かもしれません。観光中の軽食にも向いていて、日本の惣菜パンの楽しさと奥深さを伝えやすいです。
肉・魚・しっかり食べたい料理
ここからは、ランチやディナーとしてしっかり楽しめる料理です。日常的な定食から、少し特別感のある食事まで含めています。

27. 焼肉
焼肉は、自分で肉を焼きながら食べる体験そのものが楽しい料理です。外国人には、店員がすべて調理するレストランとは違う、参加型の食事として喜ばれやすいです。
牛肉だけでなく、豚肉、鶏肉、野菜、海鮮などを焼くこともあります。複数人での食事にも向いています。
28. すき焼き
すき焼きは、特別感のある日本の肉料理としてすすめやすい一品です。甘辛い割り下で煮た牛肉や野菜を、生卵につけて食べるスタイルは、外国人にとって印象的です。
ただし、生卵が苦手な人は無理に使わなくても大丈夫です。生卵なしでも、甘辛い牛肉、豆腐、ねぎ、しらたきなどを十分おいしく楽しめます。冬の食事としてもよく合います。
29. しゃぶしゃぶ
しゃぶしゃぶは、すき焼きよりも軽く、肉や野菜の味をシンプルに楽しめる鍋料理です。薄切り肉を出汁にくぐらせる動作も、外国人には楽しい体験になります。
ポン酢やごまだれで味を変えられるので、濃い味が苦手な人にもすすめやすいです。野菜も一緒に食べられるため、バランスのよい食事になります。
30. うなぎの蒲焼き
うなぎの蒲焼きは、日本で食べる価値のある少し特別な料理です。甘辛いタレ、香ばしさ、ふっくらした身が白いご飯によく合います。
価格は少し高めですが、専門店で食べると記憶に残る食体験になります。海外ではあまり食べる機会がない人も多いので、日本らしい一品として紹介できます。
31. 焼き魚
焼き魚は、日本の朝食や定食、旅館の朝食ビュッフェなどでよく見かける料理です。見た目はシンプルでも、脂がのった旬の魚は身がやわらかく、口の中でほどけるようなおいしさがあります。
干物を焼いたものもよく見かけ、うま味が凝縮されて白いご飯によく合います。旅館やホテルの朝食で小さな焼き魚があれば、ぜひ少し試してみてほしいです。夜なら日本酒との相性も良い料理です。
32. 茶碗蒸し
茶碗蒸しは、外国人にとって意外性のある一品です。見た目はプリンのようですが、甘くなく、出汁の風味を感じるやわらかい卵料理です。
寿司店や会席料理、和食店で見かけたらぜひ試してほしい料理です。日本の出汁文化を、重くない形で体験できます。
33. ハンバーグ
ハンバーグは、外国人にもなじみやすい一方で、日本独自の洋食文化を感じられる料理です。ハンバーガーと違ってパンに挟まず、ご飯や野菜と一緒に主菜として食べます。
ソースやトッピングの種類も豊富です。デミグラスソース、和風おろしソース、トマトソース、きのこソース、チーズ、目玉焼きなど、店によって違いがあります。
ファミリーレストラン、洋食店、家庭料理として親しまれており、初めての外国人にもすすめやすい親しみやすい料理です。

屋台・居酒屋・祭りで楽しみたい料理
このセクションでは、少し気軽で楽しい雰囲気の料理を紹介します。商店街、祭り、居酒屋、観光地などで食べやすいものも多いです。

34. たこ焼き
たこ焼きは、外国人に大阪らしさや屋台グルメの楽しさを伝えやすい料理です。外は少しカリッと、中はとろっとしている食感が特徴です。
かなり熱いので、外国人には「一口で食べない方がいい」と伝えておくと安心です。ソース、マヨネーズ、かつお節、青のりの組み合わせも、日本らしい食べ歩きグルメの味です。
35. お好み焼き
お好み焼きは、食事そのものを楽しめる料理です。大阪風と広島風の違いを紹介すると、地域による食文化の違いも伝えられます。
店員さんが目の前で焼いてくれる店では、生地を広げたり、具材を重ねたり、最後にソースや青のりを仕上げたりする手際のよさに驚く外国人もいます。一方で、自分たちで焼くスタイルの店では、作る過程そのものを楽しめます。うまく焼けても少し崩れても、旅先での食事として記憶に残りやすい体験になります。
ボリュームがあり、複数人でシェアしやすいので、友人同士や家族旅行にもすすめやすい料理です。
36. 焼きそば
焼きそばは、祭りや屋台の雰囲気を感じられる料理です。甘辛いソースの香りが香ばしく、外国人にも食べやすい味です。
家庭料理、スーパーの惣菜、屋台など、いろいろな場所で買えるのも日本らしいところです。祭りに行くなら、ぜひ試してほしい一品です。
37. おでん
おでんは、寒い季節にすすめたい日本のほっとする料理です。コンビニでも見かけるため、外国人には少し意外かもしれません。
大根、卵、こんにゃく、練り物など、具材ごとに食感や味が違います。派手な料理ではありませんが、冬の日本らしさを感じられる一品です。
38. たい焼き
たい焼きは、見た目のかわいらしさも含めて外国人にすすめやすい甘味です。鯛の形をした生地の中に、あんこやカスタードなどが入っています。
商店街や観光地、神社仏閣の近くで買えることも多く、食べ歩きにも向いています。写真を撮りたくなる見た目も、旅行者には魅力です。
旅先で食べたい郷土料理・特別な食体験
日本の食文化は地域ごとに大きく違います。その土地の気候、歴史、食材から生まれた料理を食べると、旅の満足度が高まります。

39. ほうとう
ほうとうは、山梨や富士山周辺を訪れる外国人にすすめたい郷土料理です。太く平たい麺、野菜、味噌仕立ての汁が一緒になった、山の地域らしい温かい料理です。
店によっては、一人分ずつ小さな鍋で提供されることもあり、見た目にも旅先らしさがあります。ラーメンやうどんとは違う素朴さがあり、寒い季節には特に喜ばれます。富士山観光と合わせて紹介しやすい一品です。
40.もつ鍋
もつ鍋は、福岡グルメを紹介するなら外せない料理です。もつに抵抗がある人もいますが、スープのうま味や野菜の甘みがあり、思ったより食べやすいと感じる人も多いです。
福岡ではラーメンだけでなく、夜に楽しむ鍋料理としても紹介できます。友人同士で囲む食事としても向いています。
関連記事:福岡で食べたい名物グルメ
関連記事:日本の地域鍋ガイド
41. ジンギスカン
ジンギスカンは、北海道旅行で試してほしい羊肉料理です。日本では魚、豚肉、鶏肉のイメージが強いかもしれませんが、北海道では羊肉文化もあります。
専用の鍋で肉と野菜を焼いて食べるスタイルは、外国人にも分かりやすく楽しい体験です。羊肉の風味に加えて、甘辛く少し香ばしい独特のタレもジンギスカンらしさのひとつです。札幌などを訪れるなら候補に入れたい料理です。
42. 湯豆腐
湯豆腐は、京都らしい落ち着いた食事としてすすめたい料理です。豆腐を昆布だしなどで温め、薬味やタレで食べるシンプルな料理ですが、素材のよさや水のよさを感じられます。
派手な味ではありませんが、寺院周辺や落ち着いた店で食べると、日本らしい食の静けさが伝わります。京都をゆっくり楽しみたい人に向いています。
43. 海鮮丼
海鮮丼は、刺身が好きな外国人にすすめやすい料理です。ご飯の上にさまざまな魚介がのっているので、地元の海の幸を一度に楽しめます。
北海道、金沢、富山、海沿いの市場などでは特におすすめです。市場や観光施設によっては、自分で好きな具材を選んで、セルフ海鮮丼のように楽しめる場所もあります。見た目も華やかで、旅行中のランチとして選びやすい一品です。
44. 懐石料理
懐石料理は、日本の食文化を深く体験したい外国人にすすめたい特別な食事です。季節感、器、盛り付け、味の順番を大切にしたコース料理で、日本らしい美意識が伝わります。
日常食ではありませんが、京都、旅館、料亭などで体験すると旅の大きな思い出になります。食に関心の高い人や、特別な日に向いています。
45. 精進料理
精進料理は、単なるベジタリアン料理ではなく、仏教の考え方や日本の寺院文化と結びついた食体験です。肉や魚を使わず、野菜、豆腐、胡麻、きのこ、海藻などを中心に作られます。
品数の多さや盛り付けの美しさに驚く外国人もいます。料理によっては、一見うなぎの蒲焼きのように見えて、実は豆腐や精進食材で作られているものもあります。植物性の食材だけでここまで表現できるのかと感じてもらいやすい料理です。
京都や高野山など、寺院文化と関わりの深い場所で体験すると、より記憶に残る食事になります。

甘味・果物・季節の楽しみ
日本の甘味は、砂糖の強さよりも、食感、季節感、見た目の美しさを大切にするものが多いです。旅の最後に、ぜひ甘いものも楽しんでほしいです。

46. 餅
餅は、海外では甘いスイーツとして知られていることが多いですが、日本では甘味だけでなく、主食に近い形でも食べられます。
焼いて醤油をつけたり、汁物に入れたり、正月料理として食べたりします。もちろん、いちご大福や大福、アイス入りの餅など甘いものも人気です。甘い餅と、醤油や海苔を使ったしょっぱい餅を食べ比べても楽しめます。
47. 団子
団子は、神社仏閣の近く、商店街、祭りなどで見かけることが多く、日本らしい食べ歩きスイーツとして外国人にもすすめやすいです。
みたらし団子の甘じょっぱいタレや、花見団子の季節感など、見た目と味の両方で楽しめます。お茶と一緒にすすめても良い甘味です。
48. どら焼き
どら焼きは、初めて和菓子を食べる外国人にもすすめやすい甘味です。ふんわりした生地とあんこの組み合わせは、和菓子の中でも比較的親しみやすいです。
最近は、栗、バター、クリーム、カスタードなどが入ったものもあります。コンビニ、スーパー、和菓子店、デパ地下で見つけやすい点も便利です。
49. かき氷
かき氷は、日本の暑い夏にぜひすすめたい甘味です。昔ながらの祭りのかき氷もあれば、専門店で食べるふわふわの高級かき氷もあります。
抹茶、果物、練乳、あんこなど、トッピングの幅も広いです。日本の夏は暑く湿度も高いため、観光中の休憩にも向いています。
50. 日本のいちご
日本のいちごは、甘く香りがよく、見た目も美しいことで知られています。国によっては日本のいちごを小ぶりに感じるかもしれませんが、旬の時期には驚くほど甘くジューシーです。
まずはスーパーで1パック買って、そのまま食べてみるのがおすすめです。贈答用の高級いちごは年末年始に高くなりやすいですが、旬の時期の普段用のいちごは、思ったより手に取りやすいこともあります。
いちご大福、フルーツサンド、パフェ、ショートケーキ、期間限定スイーツなど、いちごを使った甘味も豊富です。春に日本を訪れるなら、ぜひ楽しんでほしい季節の味です。
旅行スタイル別のおすすめ
50種類もあると、どこから試せばよいか迷うかもしれません。外国人に案内するときは、相手の旅行スタイルや食の好みに合わせてすすめると選びやすくなります。
初めて日本に来る人におすすめ
まずは、寿司、ラーメン、天ぷら、うどん、そば、とんかつ、焼き鳥、餃子、カレーライス、おにぎりなどがすすめやすいです。
いきなり珍しいものをすすめるより、なじみやすい料理から入ると安心です。そのうえで、味噌汁、卵焼き、焼き魚、駅弁などを加えると、日本の日常食も体験できます。
予算を抑えたい人におすすめ
おにぎり、牛丼、カレーライス、うどん、そば、卵サンド、唐揚げ、コロッケ、スーパーの弁当などは、手頃で満足感があります。
また、日本ではランチセットが比較的お得な店も多いです。少し良い店に行きたい場合は、夜よりランチを狙うのもおすすめです。
ベジタリアン・植物性の食事を好む人に伝えたいこと
日本にはベジタリアンでも楽しめる食べ物がありますが、注意も必要です。出汁には鰹節が含まれることが多く、昆布と鰹節を組み合わせた出汁も一般的です。昆布だしや椎茸だしもありますが、外食では必ずしも標準ではありません。
すすめやすいものとしては、精進料理、昆布だしの湯豆腐、魚系のつゆを使わない野菜天ぷら、白ご飯、シンプルなおにぎり、季節の果物、焼き芋、餅、和菓子などがあります。和菓子は植物性の材料で作られるものも多いですが、卵、乳製品、ゼラチンなどが使われる場合もあるため、厳格なヴィーガンの場合は確認が必要です。
そばやうどんは一見植物性に見えますが、つゆに魚系の出汁が使われていることが多いため、厳格なベジタリアンやヴィーガンの場合は確認が必要です。
伝統的な食体験をしたい人におすすめ
懐石料理、精進料理、湯豆腐、季節の天ぷら、和菓子、日本茶、旅館の朝食などが向いています。
強い味や派手な見た目ではなく、季節感、器、盛り付け、素材の味を楽しむものが多いです。京都、温泉地、寺町、古い街並みのある地域では、こうした食体験を組み込みやすいです。
2回目以降の訪日客におすすめ
すでに寿司やラーメンを食べたことがある人には、卵かけご飯、納豆、茶碗蒸し、焼き魚、駅弁、ほうとう、ジンギスカン、精進料理、季節の甘味などをすすめると良いでしょう。
日本人には当たり前に見えるものほど、外国人には新鮮に感じられることがあります。朝食、駅、商店街、コンビニ、旅館など、日常の中にある食べ物にも目を向けてもらうと、旅の楽しみが広がります。
季節ごとのおすすめ料理
日本の食べ物は、季節によって味わい方が変わります。外国人に紹介するときも、「いつ来るか」に合わせてすすめると喜ばれやすいです。
春のおすすめ
春はいちご、桜を使ったスイーツ、花見団子、春野菜の天ぷら、外で食べる弁当などが楽しい季節です。桜の時期には、デパ地下やカフェでも季節限定商品が増えます。
夏のおすすめ
夏は冷たいそば、冷やしうどん、かき氷、うなぎ、祭りの屋台料理、果物を使ったスイーツなどがおすすめです。地域や施設によっては、流しそうめんを体験できる場所もあります。暑く湿度が高い日本の夏には、軽い麺料理や冷たい甘味が特に喜ばれます。
秋のおすすめ
秋は、きのこ、栗、さつまいも、さんま、秋の和菓子などが楽しめます。山間部や地方を旅するなら、季節の食材を使った料理を見つけやすい時期です。
冬のおすすめ
冬は、おでん、すき焼き、しゃぶしゃぶ、もつ鍋などの鍋料理、ラーメン、ほうとう、温かいそばなど、体を温める料理がよく合います。寒い地域や温泉地では、温かい食べ物が旅の思い出になります。
外国人に伝えたい日本の食事マナー・実用Tips
日本の飲食店は比較的使いやすいですが、初めての外国人には少し戸惑う点もあります。事前に伝えておくと安心です。
- 水は基本無料
多くの飲食店では、水が無料で提供されます。店によっては水ではなくお茶が出ることもあります。特別に希望しない限り、ボトルウォーターを注文する必要はありません。 - チップは基本不要
日本では、レストラン、カフェ、バー、タクシー、ホテルなどでチップを渡す習慣は基本的にありません。サービス料が含まれている場合もありますが、別途チップを置く必要はありません。 - 専門店はメニューが少なくても大丈夫
ラーメン、そば、天ぷら、とんかつ、寿司、カレー、焼き鳥など、日本には一つの料理に特化した店が多くあります。メニューが少ないからといって不安に思う必要はありません。 - ランチはお得なことが多い
少し良い店でも、ランチなら比較的手頃な価格で食べられることがあります。予算を抑えながら良い食事をしたい場合は、ランチを活用すると便利です。 - 食券機のある店も多い
ラーメン店、定食屋、カジュアルな飲食店では、先に券売機で食券を買うスタイルがあります。食券を買ってから席につく、または店員に渡す手順を知っておくと安心です。 - 靴を脱ぐ席がある
そば屋、うどん屋、居酒屋、和食店、旅館の食事処などでは、座敷や畳の席がある場合があります。段差がある、靴箱がある、畳が見える場合は、靴を脱いで上がるのが基本です。 - コンビニはかなり便利
コンビニはレストランの代わりではありませんが、朝食、軽食、飲み物、おにぎり、サンドイッチ、夜食を買うにはとても便利です。外国人には、日本のコンビニの充実ぶりも旅の楽しみになります。 - 基本的な食の言葉を覚えておくと便利
miso、shoyu、shio、dashi、niku、sakana、yasai、tamago などの言葉を知っておくと、メニューを理解しやすくなります。 - 地域の料理に注目する
日本各地には、その土地の食材、気候、歴史、文化から生まれた料理があります。山間部には温かい麺料理や鍋料理、海沿いの町には新鮮な魚介、古い寺町には豆腐料理や精進料理などがあります。ひとつでも郷土料理を食べると、旅先とのつながりが深くなります。 - 予定外の一品も楽しむ
ホテルの近くの小さなパン屋、駅弁、季節限定の甘味、地元の居酒屋メニューなど、予定していなかった食べ物が旅の一番の思い出になることもあります。
まとめ
日本食は、寿司やラーメンだけでは語りきれません。おにぎり、味噌汁、焼き魚、卵かけご飯、駅弁、鍋料理、郷土料理、精進料理、コンビニサンド、季節の果物や和菓子まで、日本には外国人に食べてほしいものが数えきれないほどあります。
今回50種類を選びましたが、それでも日本の食の魅力をすべて紹介するには足りません。地域ごとの名物、季節の食材、家庭料理、昔ながらの甘味、旅先で偶然食べる一品など、まだまだ紹介したいものはたくさんあります。
外国人に日本食をすすめるなら、まずは定番をいくつか。そして、その人の興味や旅先に合わせて、少しだけローカルなもの、少しだけ挑戦になるものを加えてみてください。
その一品が、日本旅行の忘れられない思い出になるかもしれません。
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