2026年7月18日・19日、真夏の京都を1泊2日で巡りました。
京都の夏は蒸し暑さが続きます。短い距離を歩いただけでも汗をかき、普段の観光より早く体力を消耗しました。
今回は、四条周辺、岡崎エリア、上賀茂神社、京都駅周辺を訪れました。寺社は比較的歩きやすい朝か夕方に回り、暑くなる午後にはカフェやミュージアムを入れました。
京都旅行ガイド記事でも紹介したとおり、京都では1日に回るエリアをあらかじめ決めておくと、移動による疲労を抑えられます。特に夏は、訪れる場所を増やすよりも、こまめに休みながら最後まで楽しめる旅程にすることが大切です。
今回の1泊2日ルート
1日目
昼前に京都到着。ホテルに荷物を置き観光出発。
→ 湯葉鍋の昼食→ 四条御旅所→ 錦天満宮→ 錦市場→ 膏薬辻子・京都神田明神
→ コーヒー休憩→ ポケモンセンターキョウト→ 京都伝統産業ミュージアム
→ 平安神宮
2日目
上賀茂神社→ バスで京都駅へ→ 漬物の天ぷら膳→ 京都駅でお土産探し
国際会館近くのホテルも便利
宿泊したのは、国際会館近くの「ザ・プリンス 京都宝ヶ池」です。価格帯はやや高めですが、設備やサービスも含め、宿泊料金に見合った満足度の高いホテルでした。
国際会館駅は地下鉄烏丸線の北側の始発・終着駅です。京都駅や四条駅まで乗り換えずに行けるうえ、乗る方向も分かりやすく、座れることも多くて助かりました。国際会館駅から四条駅までは約16分、京都駅までは約20分です。ホテルへは国際会館駅4-2出口から地下道を通じて徒歩約3分で行けます。
中心部から少し離れていても、地下鉄駅に近ければ京都観光の拠点として十分便利です。
ただし、直線距離が近くても、公共交通機関では時間がかかる場所もあります。ホテルから上賀茂神社までは車で約10分でしたが、バスや電車を使う経路では1時間近くかかりました。
宿を選ぶ際は、中心部までの距離だけでなく、自分が訪れたい場所までの交通手段も確認しておくとさらに安心です。

京都駅・祇園・河原町周辺のホテルを比較できます。
1日目|四条周辺から岡崎エリアへ
ホテルに荷物を置いた後、まずは湯葉鍋の昼食へ。その後、四条周辺の観光を始めました。
四条御旅所に並ぶ3基の御神輿
訪れたのは、祇園祭前祭の山鉾巡行が行われた翌日です。
巡行そのものは見られませんでしたが、四条寺町にある四条御旅所には、3基の立派な御神輿が並んでいました。
祇園祭では、7月17日の神幸祭で3基の御神輿が八坂神社から四条御旅所へ渡御し、7月24日の還幸祭まで奉安されます。
御旅所の前では、たくさんの人が写真を撮ったり、手を合わせたりしていました。

街のあちらこちらでは、山鉾の解体作業も行われていました。
華やかな巡行とは違い、祭を終えた山鉾が少しずつ解体されていく様子を見るのは初めてです。お祭り本番には間に合いませんでしたが、翌日だからこそ見られる光景に出会えました。

七夕飾りが涼やかな錦天満宮
続いて、繁華街の中にある錦天満宮へ向かいました。
境内はこぢんまりとしていますが、訪問時には七夕の笹が飾られていて、見た目にも涼やかでした。

境内には、菅原道真公と関わりの深い臥牛の像があります。「撫で牛」として親しまれ、勤勉・慈愛・健康の象徴とされています。多くの参拝者に撫でられてきたためか、表面はつやつやと光っていました。
にぎやかな錦市場はアーケード内でも蒸し暑い
錦天満宮から、そのまま錦市場を歩きました。
錦市場は約400年の歴史を持ち、「京の台所」として親しまれてきた商店街です。寺町通から高倉通まで約400メートル続く細い通りに、鮮魚、京野菜、漬物、湯葉、だし、和菓子などを扱う店が並んでいます。現在は飲食店やお土産店も多く、観光客が気軽に立ち寄れる場所になっています。
市場にはアーケードがあるため、強い日差しを避けながら歩けます。店先に並ぶ食材や料理を見ているだけでも楽しく、国内外から多くの人が訪れていて、とてもにぎやかでした。

英語表記のある店も多く、海外からの旅行者にも利用しやすいと感じました。すぐに食べられる軽食を扱う店もありますが、錦市場では歩きながら食べるのではなく、購入した店の前や店内で食べるよう案内されています。
訪問時にはかなり混雑しており、左側通行を呼びかける看板を持った警備員の姿も見かけました。活気があり見どころの多い市場ですが、人の熱気もあって、アーケード内は想像以上に蒸し暑く感じます。
屋根があるから大丈夫と思わず、錦市場でも水分補給を忘れないようにしてください。
大通りから一歩入った膏薬辻子
錦市場周辺から、京都神田明神がある膏薬辻子にも立ち寄りました。

賑やかな通りから一歩入っただけで人通りが少なくなり、細い路地と古い建物が残っています。静かで趣ある京都を感じられた、今回歩いた中でも特に印象に残った場所でした。
京都神田明神と膏薬辻子については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
カフェで休んでからポケモンセンターへ
四条周辺を歩いた後は、SUINA室町でカフェ休憩しました。
たくさん歩いた後のアイスコーヒーは格別でした。体を休めながら、次の目的地を調べていると、同じ建物内にポケモンセンターキョウトがあると分かり、立ち寄ってみることにしました。
ポケモンセンターキョウトは、京都経済センターSUINA室町の2階にあります。
入口では、着物姿のピカチュウのフィギュアが出迎えてくれます。店内は大人気で、レジの待機列によって商品が見えにくいほど混雑していました。
真夏の京都では、疲れ切ってから休むのではなく、まだ余裕があるうちに冷房の効いた場所へ入り、水分を取ることが大切です。
急な雷雨を京都伝統産業ミュージアムで回避
ポケモンセンターを出てバスに乗り、岡崎エリアにある京都伝統産業ミュージアムへ向かいました。
館内へ入った直後、外では急な雷雨が降り始めました。ちょうどミュージアムに入ったばかりだったため、濡れずに済みました。
夏の京都では、暑さだけでなく、突然の雷雨にも注意が必要です。屋内施設を旅程に入れておくと、気温が高い時間帯の休憩場所だけでなく、天候が変わった際の避難先にもなります。

京都伝統産業ミュージアムでは、京都の伝統工芸が、作品、材料、道具、制作工程の映像などを使って丁寧に分かりやすく紹介されています。京都市の伝統産業74品目が展示され、実際に触れて楽しめる体験コーナーもあります。
私たちが訪れた時には、駒回しや風呂敷の使い方を試すことができました。英語の説明も付いているため、日本語が分からない旅行者にも利用しやすい場所だと思います。
こちらでは別途、職人に教わりながら行う予約制の制作体験も用意されています。体験を希望する場合は、原則として希望日の15日前までに申し込む必要があります。内容や開催条件が異なるため、早めに公式サイトを確認してください。
訪問時には祇園祭に関する展示もあり、街で見た御神輿や山鉾とは別の視点から祭について知ることができました。
雨上がりの平安神宮

雨が上がった後は、京都伝統産業ミュージアムから歩いて平安神宮へ向かいました。
平安神宮は、平安遷都1100年を記念して1895年に創建された神社です。平安京へ都を移した桓武天皇と、平安京で最後に在位した孝明天皇が祀られています。平安京の朝堂院を模した朱塗りの社殿で知られ、岡崎エリアを代表する見どころの一つです。
私たちが到着したのは閉門時刻が近い時間でした。雨が上がった直後だったこともあり、参拝者は少なく、広い境内をゆっくり歩くことができました。昼間より日差しも弱まり、真夏の寺社巡りとしては比較的動きやすい時間帯でした。
ただし、朝早くや夕方に寺社を訪れる場合には注意も必要です。
境内には入れても、お守りを扱う授与所、御朱印の受付、売店、神苑や特別拝観エリアなどは、まだ開いていない、またはすでに受付を終了していることがあります。
お守りの購入や庭園の拝観なども目的にしている場合は、それぞれの受付時間を確認してから向かいましょう。
2日目|朝の上賀茂神社と京都駅

森と水に囲まれた朝の上賀茂神社
2日目は車で送ってもらい、8時30分ごろ上賀茂神社に到着しました。
上賀茂神社の正式名称は「賀茂別雷神社」。御祭神は賀茂別雷大神で、本殿と権殿は国宝、境内全域は世界文化遺産に登録されています。
朝早かったため参拝者はまだまばらで、木々と水に囲まれた境内を静かに歩くことができました。
境内には「ならの小川」が流れています。夏には小川で涼む人の姿が見られ、上賀茂神社の夏の風物詩として親しまれています。
訪問時には、たくさんの風鈴が吊るされていました。風が吹くたびに響く風鈴の音と小川の水音が、蒸し暑い夏の朝に涼を運んでくれました。
また、この日は結婚式があったようで、白無垢姿の花嫁さんと花婿さんを見かけました。上賀茂神社では神前結婚式も行われています。

上賀茂神社と下鴨神社
上賀茂神社と下鴨神社は、ともに「賀茂社」として深い関係を持つ神社です。
葵祭の行列も、京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へ向かいます。
歴史的にはあわせて知っておきたい神社ですが、二つの神社は離れています。蒸し暑い日に無理をして同じ日に回るより、それぞれを別の日や別の時間帯に訪れる方が疲れにくいでしょう。
下鴨神社の見どころや糺の森については、別の記事で詳しく紹介しています。
上賀茂神社から京都駅までバスで約1時間
上賀茂神社から京都駅へは、乗り換えなしのバスを利用しました。所要時間は約1時間でした。
時間はかかりましたが、車内は涼しく、座ることもできました。急ぐ旅ではなかったため、交通費を抑えながら休憩も兼ねて、そのまま京都駅まで乗りました。
バス停の案内には、途中の駅で降りて電車に乗り換えた方が早いと書かれていました。ただし、その経路ではバスだけを利用するより運賃がかなり高くなります。
今回は乗車回数が少なかったため、1日乗車券を買わず、交通系ICカードで支払った方が安く済みました。
一方、1日に複数のエリアを回る場合や、時間短縮のためにバスと地下鉄を柔軟に乗り継ぎたい場合は、地下鉄・バス1日券が便利です。
地下鉄・バス1日券は大人1,100円で、地下鉄全線、市バス全線、京都バスなどの対象区間を利用当日の営業終了まで何度でも利用できます。
料金や対象区間は変更される可能性があるため、利用前に最新情報を確認してください。

京都駅は暑い日の滞在にも便利
上賀茂神社から京都駅へ到着した後は、駅周辺で昼食を取り、お土産を探しました。
京都駅には、レストラン、カフェ、お土産店、百貨店などが集まっています。駅構内や駅ビルを歩いて見て回るだけでも楽しく、暑い時間帯を屋内で過ごせるのも大きな利点です。
冷房が効いていて、トイレもきれいでした。暑い日の観光を終える場所として快適で、帰る直前に買い物をすれば、観光中にお土産を持ち歩かずに済みます。
訪問時には、祇園祭限定のお菓子や、山鉾をモチーフにしたタオルや雑貨も販売されていました。
巡行を見ることはできませんでしたが、四条御旅所の御神輿、山鉾の解体作業、ミュージアムの展示、京都駅の限定商品を通して、祇園祭の時期ならではのものに何度も出会うことができました。

今回食べた京都の料理
今回特に印象に残ったのは、1日目に食べた湯葉鍋と、2日目に京都駅で食べた漬物の天ぷら膳です。
2種類のだしで味わう湯葉鍋
1日目の昼食には、湯葉鍋をいただきました。
鍋の味は2種類です。
一つは昆布だしに自分で塩を加えて味を調えるもの。もう一つは昆布だし醤油でした。
形の異なる2種類の湯葉に、つくね、ネギ、水菜などが入っています。全体的にやさしい味で、それぞれの湯葉の食感も楽しめました。
一緒にいただいた湯葉のかやくご飯もおいしく、京都観光を始める前の昼食として、大満足でした。

漬物の天ぷらと食べ放題のおばんざい
2日目の昼食には、京都駅八条口にある「竈炊き立てごはん𡈽井」で漬物の天ぷら膳をいただきました。
みょうがやれんこん、山芋などの漬物を揚げることで食感が変わり、塩味や酸味が炊き立てのごはんによく合います。
膳では、竈炊きのごはんと味噌汁がおかわり自由で、おばんざいも食べ放題でした。さまざまな料理を少しずつ試せるため、しっかり食べたい人にも向いています。
同店では、午前9時から10時30分まで「朝ごはん ビュッフェ」も行っています。
京都には、朝からおばんざいや和食を提供する店もあります。夏は早起きして涼しいうちに寺社を訪れ、その前後に炊き立てのごはんやおばんざいの朝食を組み合わせるのもよさそうです。

営業時間や提供内容は変わる可能性があるため、訪問前に最新情報をご確認ください。
夏の京都を1泊2日で巡って分かったこと
真夏の京都は、気温だけでなく湿度も高く、想像以上に体力を使います。
- 水分補給とこまめな休憩をとる
- 境内の広い寺社は、できるだけ朝か夕方に訪れる
- 暑くなる日中には、ミュージアム、商業施設、駅、カフェなど、冷房の効いた屋内スポットを組み込む
- 急な雷雨が発生することもあるため、折りたたみ傘を持っていると安心
夏は、京都観光のベストシーズンとは言いにくいかもしれません。蒸し暑い中で多くの名所を回るのは大変で、春や秋と同じような旅程を組むと、途中で疲れてしまう可能性があります。
それでも、夏に訪れたからこそ見られたものもありました。
四条御旅所に並ぶ御神輿や山鉾の解体作業、錦天満宮の七夕飾り、上賀茂神社の風鈴、境内を流れる小川、雨に濡れて色を深めた木々など、季節を感じる場面がいくつもありました。
暑さを避けることだけを考えるのではなく、早朝や夕方を活用し、屋内施設と休憩を組み合わせれば、夏ならではの京都も楽しめます。
夏の京都では、「何か所行けるか」ではなく、「無理をせず最後まで楽しめるか」を基準に旅程を考えるのがおすすめです。
🗾 日本旅行を計画しよう
到着前に必要なものをすべて揃えておこう。


