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東京だけじゃない!日本のアニメ聖地巡礼スポット5選

2026.09.18
旅先ガイド

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日本を訪れるのが2回目、3回目という方の多くが、次第に「有名な観光地だけでは物足りない」と感じ始めるのではないでしょうか。東京、京都、大阪はもちろん素晴らしい町ですが、そこに一度触れた後は、もう少し個人的な理由で行き先を選びたくなるものです。

そんな方に提案したいのが、アニメの舞台や関連スポットを訪ねる旅、いわゆる「聖地巡礼」です。日本には、作品の中で描かれた風景がそのまま実在する町や、キャラクターが観光大使として自治体から正式に任命されている地域が数多くあります。単なるファンサービスではなく、地元の行政や商店が本気で作品と向き合っている場所も少なくありません。

この記事では、海外でも広く知られている作品を中心に、実際に足を運びやすい5つのエリアを紹介します。東京からの行き方、現地での移動手段、そして外国人旅行者が迷いやすいポイントまで、実際の旅程をイメージしながら読み進めてみてください。

ハイキュー!!の仙台、進撃の巨人の日田、君の名は。の飛騨、SLAM DUNKの鎌倉、エヴァンゲリオンの箱根。どこも単独で1日の旅行として成立するエリアなので、次の日本旅行の候補地として、ぜひ参考にしてください。

海外人気を基準に選んだ5つのエリア

今回選んだ5カ所は、国内での知名度だけでなく、海外での作品認知度を基準に選定しています。埼玉の「あの花」や茨城の「ガールズ&パンツァー」のように、国内のファンに根強く支持されている聖地も数多くありますが、これらは改めて別の記事でじっくり紹介する予定です。今回は、英語話者を含む海外の読者にとっても作品名を聞いたことがある可能性が高いエリアを集めてみました。

エリア作品選んだ理由
宮城県仙台市ハイキュー!!世界的な人気に加え、キャラクターが現役の仙台観光特使を務めている
大分県日田市進撃の巨人世界的な知名度、作者の出身地として銅像やミュージアムが充実
岐阜県飛騨市君の名は。世界的にヒットした映画で、飛騨古川駅など舞台がわかりやすい
神奈川県鎌倉市SLAM DUNK特に東アジア圏で根強い人気、鎌倉高校前駅は定番の撮影地
神奈川県箱根町エヴァンゲリオン舞台設定が明確で、箱根町自身がまちづくりに活用している

なお、各エリアで紹介するモニュメントやパネル、展示内容は、期間限定で入れ替わることがあります。訪問前に公式サイトなどで最新情報を確認しておくと安心です。

それぞれのエリアについて、行き方や現地での過ごし方を詳しく見ていきましょう。

1. 仙台市 ── ハイキュー!!の聖地を歩く

『ハイキュー!!』の主人公、日向翔陽と影山飛雄は、仙台市から正式に「仙台観光特使」を委嘱されています。2025年8月に再任され、現在の任期は2027年8月18日までです。これはファンの間だけの話ではなく、仙台市が公式に発表している取り組みです。2026年には、伊達工業高校の青根高伸と二口堅治も新たに観光特使に加わりました。

作中に登場する烏野高校そのものは架空の学校ですが、試合や練習のシーンには仙台の実際の風景が随所に取り入れられています。原作コミックスは累計7,500万部を超え、2024年公開の劇場版は世界興行収入200億円を突破するなど、海外でも高い知名度を誇る作品です。詳しくは『ハイキュー!!』公式サイトでも紹介されています。

アクセス

東京駅から仙台駅までは、東北新幹線で約1時間30分〜2時間です。速達タイプの「はやぶさ」が最短ですが、「やまびこ」など停車駅の多い列車でも十分日帰り圏内です。乗り換えなしで到着できるのも大きな魅力です。関西方面からの場合は、伊丹空港や関西国際空港から仙台空港まで飛行機で約1時間15分、そこからJR仙台空港アクセス線で仙台駅まで約25分というルートもあります。

現地での回り方

仙台駅から観光特使の記念モニュメントがある富沢公園までは、地下鉄東西線で富沢駅まで移動し、そこから徒歩約5分です。仙台市内は地下鉄とバスが整備されているため、ICカード(Suica・PASMOなど)があれば移動に困ることはほとんどありません。

知っておきたいポイント

仙台は観光インフラが整った都市のため、英語表記も比較的充実しています。ただし、モニュメントやゆかりの地は複数のエリアに分散しているので、1日で全て回るなら事前にルートを決めておくのがおすすめです。

立ち寄りたいスポット

  1. カメイアリーナ仙台
  2. 富沢公園(観光特使記念モニュメント)
  3. 仙台市博物館
  4. 秋保・里センター周辺の関連モニュメント
  5. 仙台駅周辺の商店街

近くで楽しめるスポット

アニメファンではない同行者がいる場合も、仙台なら心配は要りません。仙台市博物館では仙台の歴史や伊達家にまつわる展示を、瑞鳳殿では伊達政宗を祀る霊屋の建築美を楽しめます。もう少し足を延ばせるなら、日本三景のひとつ松島まで電車で日帰りも可能です。牛たんやずんだ餅など、仙台名物の食べ歩きも旅の楽しみのひとつです。

仙台の一人旅はこちらもチェック!

2. 日田市 ── 進撃の巨人が根付いた作者の故郷

大分県日田市は、『進撃の巨人』の作者・諫山創さんの出身地です。作品の舞台そのものではありませんが、日田市はこのつながりを大切にし、「進撃の日田」として町全体で作品を発信しています。

日田駅前にはリヴァイ兵士長の像が設置され、大山ダム周辺にはエレン・ミカサ・アルミンの少年期をモチーフにした銅像があります。「進撃の巨人 in HITA ミュージアム」やミュージアムANNEXも併設されており、原作ファンなら半日はゆっくり過ごせる内容です。

日田市が公表している推計経済効果も興味深く、2021年度は約20億5,000万円、2022年度は約18億5,000万円、2023年度は約16億円、2024年度は約17億9,000万円と発表されています。アニメが実際に地域経済へ与える影響を、具体的な数字で確認できる貴重な事例です。

アクセス

東京からは、福岡空港またはJR博多駅を経由するのが一般的です。羽田空港から福岡空港まで飛行機で約2時間、そこからJR久大本線の特急「ゆふ」または高速バスで日田駅まで約1時間30分〜2時間が目安です。関西方面からは、伊丹空港や関西国際空港から大分空港まで飛行機で約1時間、そこから高速バスで日田まで約1時間30分というルートもあります。新幹線を使う場合は、新大阪から博多まで約2時間40分で、そこから先は東京からと同じルートです。

現地での回り方

日田市内は公共交通機関の本数が限られているため、レンタカーがあると効率よく回れます。公共交通のみで回る場合は、バスの時刻を事前に調べておくことを強くおすすめします。

知っておきたいポイント

日田は仙台や鎌倉ほど観光客に慣れた町ではないため、英語表記や多言語対応は限定的です。小規模な店舗では現金のみの対応もあるので、ある程度の現金を用意しておくと安心です。

立ち寄りたいスポット

  1. JR日田駅前のリヴァイ兵士長像
  2. 大山ダム周辺の銅像群
  3. 進撃の巨人 in HITA ミュージアム
  4. 日田市大山町の町並み

近くで楽しめるスポット

日田そのものにも、江戸時代の商人町の面影が残る「豆田町」の町並みや、市内から車で行ける「慈恩の滝」など、作品と関係なく楽しめる見どころがあります。さらに足を延ばせば、由布院温泉や別府温泉といった大分の人気温泉地も日田から1時間前後の距離です。アニメが目的でない同行者がいても、温泉旅行として組み合わせやすいエリアです。

3. 飛騨市 ── 「君の名は。」の風景をたどる

映画『君の名は。』の物語は、架空の町「糸守町」を舞台に展開しますが、劇中に登場する駅や図書館の風景は、岐阜県飛騨市の実際の景色がモデルになっています。2024年に実施された、エンターテインメント好き3,000人を対象とした映画・アニメロケ地調査でも、飛騨市と『君の名は。』の組み合わせは1位に選ばれています。

物語の舞台と飛騨市を完全に同一視するのではなく、「作品に登場する風景のモデルになった町」として楽しむのが、おすすめです。詳しいモデル地巡りのコースは、飛騨市観光協会の公式サイトでも紹介されています。

アクセス

東京駅から名古屋駅まで東海道新幹線で約1時間40分、名古屋駅から特急「ひだ」で高山駅まで約2時間15分、そこからJR高山本線の普通列車で飛騨古川駅まで約15分というルートが一般的です。北陸新幹線で富山駅まで行き、高山本線で南下するルートもあります。関西方面からは、新大阪駅から名古屋駅まで東海道新幹線で約50分、そこから同じ特急「ひだ」ルートに乗り継げます。大阪や京都からは、高山まで直通の高速バスも運行されています。乗り換えが多いため、時刻表は事前に確認しておくと安心です。

現地での回り方

飛騨古川駅からは、駅の跨線橋、飛騨市図書館、気多若宮神社、白壁土蔵街まで、いずれも徒歩圏内です。町自体がコンパクトなので、半日あれば主要スポットを歩いて回れます。

知っておきたいポイント

飛騨市図書館は実際に利用できる公共施設です。館内を撮影する場合は、職員への申告と許可証の取得が必要になります。ここは見落とされがちなポイントなので、訪問前に知っておくと現地でスムーズに過ごせます。

立ち寄りたいスポット

  1. 飛騨古川駅と駅の跨線橋
  2. 飛騨市図書館
  3. 気多若宮神社
  4. 白壁土蔵街
  5. 宮川町落合バス停

近くで楽しめるスポット

飛騨古川から電車で15分ほどの高山市には、古い町並みや朝市で知られる観光地があり、セットで訪れる旅行者が多いエリアです。世界遺産の合掌造り集落・白川郷や、下呂温泉まで足を延ばすルートも組みやすく、映画を知らない同行者でも十分に楽しめる旅程になります。

4. 鎌倉市 ── SLAM DUNKと踏切のある風景

神奈川県鎌倉市の江ノ電・鎌倉高校前駅は、『SLAM DUNK』のオープニングに登場する踏切のモデルとして、海外でも広く知られています。神奈川県の公式観光サイトでも、この踏切が作品の舞台として有名であることや、秋葉台文化体育館が試合会場のモデルになったことが紹介されています。

一方で、鎌倉市はこの人気の裏側で課題も抱えています。踏切周辺では、外国人観光客を含む来訪者の集中による混雑や、路上での撮影、私有地への立ち入りなどが問題になっており、市はAIカメラを使った実証実験まで行っています。聖地巡礼が世界的な観光行動として定着した今、マナーを守ることが訪問者側の責任にもなっている、象徴的な場所といえます。

アクセス

東京駅からJR横須賀線で鎌倉駅まで直通約1時間です。新宿駅からはJR湘南新宿ラインで同じく約1時間ほどで到着します。鎌倉駅からは江ノ島電鉄(江ノ電)に乗り換え、鎌倉高校前駅まで約25分です。関西方面からは、新幹線で小田原駅まで約3時間、そこからJR東海道線に乗り換えて鎌倉駅まで約40分というルートがあります。

現地での回り方

鎌倉高校前駅の踏切は、江ノ電の駅を出てすぐの場所にあります。周辺は徒歩で十分に回れるコンパクトなエリアで、七里ヶ浜や湘南海岸まで足を延ばすのもおすすめです。

知っておきたいポイント

踏切は現役の鉄道設備であり、撮影スポットである前に生活と安全のための場所です。電車が通過する際は必ず安全な場所まで下がり、私有地や店舗の敷地には立ち入らないよう注意してください。夕方は特に人気の時間帯で混雑するため、時間をずらしての訪問も選択肢になります。

立ち寄りたいスポット

  1. 鎌倉高校前1号踏切
  2. 七里ヶ浜
  3. 湘南海岸
  4. 秋葉台文化体育館

近くで楽しめるスポット

鎌倉は聖地巡礼と関係なく人気の観光地でもあります。鎌倉大仏で知られる高徳院や、鎌倉のシンボルである鶴岡八幡宮は、鎌倉駅から徒歩圏内です。江ノ電をそのまま乗り継げば江の島まで足を延ばせるので、同行者と別々の楽しみ方をしながら合流するような旅程も組みやすいエリアです。

5. 箱根町 ── 第三新東京市としてのエヴァンゲリオン

『エヴァンゲリオン』の舞台である「第三新東京市」は箱根と重ねて描かれており、箱根町はこの設定を長年にわたって観光に活用してきました。現在も仙石原エリアでは、作品を地域資源として生かしたまちづくりが続けられています。象徴的なのが、金時公園に整備された公衆トイレで、NERVの施設をイメージした「仙石原前哨基地」として設計されています。

箱根はもともと東京から日帰りで行ける温泉地として人気が高く、作品ファンでなくても十分に楽しめる場所です。エヴァンゲリオンの世界観を知らなくても、温泉と自然、アニメの舞台という3つの魅力を同時に味わえるのが、このエリアの強みです。

アクセス

新宿駅から小田急ロマンスカーを利用すると、箱根湯本駅まで乗り換えなしで約1時間30分です。東京駅からは新幹線で小田原駅まで約35分、そこから箱根登山鉄道に乗り換えて箱根湯本駅まで約15分というルートもあります。関西方面からは、新幹線で小田原駅まで約3時間、そこから箱根登山鉄道に乗り換えるルートが便利です。

現地での回り方

箱根町内は登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、遊覧船、路線バスと乗り物の種類が多いのが特徴です。初めて訪れる方は、これらをまとめて利用できる「箱根フリーパス」を購入しておくと、乗り換えのたびに切符を買う手間がなくなります。

知っておきたいポイント

交通機関の乗り換えが多いため、あらかじめ大まかなルートを決めてから出発することをおすすめします。小田急ロマンスカーは指定席制のため、特に週末やハイシーズンは事前予約をしておくと安心です。

立ち寄りたいスポット

  1. 箱根湯本駅周辺(えゔぁ屋)
  2. 金時公園「仙石原前哨基地」
  3. 大涌谷
  4. 芦ノ湖と桃源台
  5. 強羅周辺

近くで楽しめるスポット

箱根は温泉地としての魅力もひとつの目的になる場所です。芦ノ湖からは天気が良ければ富士山を望むことができ、御殿場プレミアム・アウトレットや小田原城まで足を延ばすこともできます。アニメを目的にしていない同行者がいても、温泉と自然だけで満足できる旅程が組めるのが箱根の強みです。

まだある、日本のアニメ聖地

今回紹介した5カ所以外にも、日本各地にはアニメファンに愛される町が数多くあります。埼玉県秩父市の『あの花』、茨城県大洗町の『ガールズ&パンツァー』、京都府宇治市の『響け!ユーフォニアム』、佐賀県の『ゾンビランドサガ』、静岡県沼津市の『ラブライブ!サンシャイン!!』も、それぞれ地元と深く結びついた聖地です。これらのエリアについては、また別の記事で詳しく紹介したいと思います。

まとめ

アニメの聖地巡礼は、単なる作品ファンのための特別な旅ではありません。仙台のように都市の観光と結びついた場所もあれば、日田のように作者の故郷として静かに愛されている町もあり、箱根のように温泉旅行としても十分に楽しめるエリアもあります。共通しているのは、その土地に実際に足を運んでみないとわからない空気感があるという点です。

有名観光地はひと通り見た、次の日本旅行では自分だけの目的地を見つけたい。そんな方には、今回紹介した5カ所のどこか一つでも、旅程に組み込んでみることをおすすめします。作品を知らない同行者がいても、温泉、海、町並みそのものを楽しめる場所ばかりです。

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20代の新人ライター。海外在住経験を活かし、国内外を問わず旅や文化に関する記事を執筆しています。新しい景色や人との出会いを楽しみながら、日本の魅力を発信していきます!

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