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地鎮祭とは?意味・やり方・流れを解説|土地の神様に祈る日本の伝統儀式

実用アドバイス

日本では家や建物を建てる前に、いくつかの伝統的な儀式が行われます。その中で多くの人が行うのが「地鎮祭(じちんさい)」という神道の儀式です。これは、土地の神様に「ここに家を建てさせてください」とお願いし、工事の安全と家の繁栄を祈る大切な儀式です。 

土地の神様と氏神様 

日本では古くから、自然に神様が宿ると信じられてきました。山や川、そして土地そのものにも神霊が宿ると考えられており、それらを御神体(ごしんたい)として祀る神社も数多く存在します。たとえば、富士山を御神体とする浅間神社がその代表例です。 

また、地域の神社に祀られている神様は「氏神様(うじがみさま)」と称されます。地鎮祭では、この氏神様へ神主(しんしゅ/しんじゅ)を通して正式に祈りを捧げます。日取りは、六曜や十二直などの日本で古くから使われている暦をもとにした縁起の良い日が選ばれます。 

儀式には、神主のほか、施主(建て主)、施工会社、工務店などの工事関係者が参列します。所要時間は30〜40分ほどです。 

地鎮祭の基本的な流れ 

  1. 神主が祭壇を整え、参列者が着席して式が始まります。 
  2. 神主が祝詞(のりと)を唱え、土地の神様にご挨拶します。 
  3. 米、塩、酒、野菜、果物などの供物を神様にお供えします。 
  4. 「鍬入れの儀」で、施主や施工者が「エイ、エイ、エイ!」と掛け声をかけながら小さな盛り土に鍬(くわ)や鋤(すき)を入れます。(特に印象的な儀式に感じます) 
  5. 参列者が玉串(たまぐし:榊などの木の枝に紙垂(しで)をつけたもの)を神前に捧げ拝礼します。 
  6. 神様を元の御座所へお送りし、儀式は終了します。 

儀式のあとには、お神酒(おみき)をいただく「直会(なおらい)」があります。飲んでも構いませんが、軽く口をつけ、残りを地面に撒くのも一般的です。また建て始める際に地面に埋めるお札や、完成した後、家の中に祀るお札をいただく場合もあります。お供えとして用意された野菜や果物、お頭付きの魚なども、皆で分けていただきます。 

雨の日の地鎮祭は縁起が良い? 

地鎮祭の日に雨が降ると、「雨は龍神(りゅうじん)が降りてきて土地を清めている」と考えられ、縁起が良いとされることがあります。また、「雨降って地固まる」ということわざの通り、困難のあとに良い結果が訪れるという前向きな意味もあります。 

地域や神社によって違いもある? 

地鎮祭の方法は地域や神社によって少しずつ異なります。たとえば、供物に地元の特産品が使われることや、儀式の順序が微妙に違うこともあります。また、現代では時間や予算の都合から、簡略化された地鎮祭を行う場合も増えています。中には、仏式やキリスト教式で祈願を行う場合もあります。 

最後に:地鎮祭は心を整える「はじまりの儀式」

家を建てることは、一生に一度の大きなイベントです。地鎮祭はその第一歩として、土地の神様にご挨拶をすることで、そこに新たに建物を建てる施主や工事関係者の気持ちを引き締めます。 

このように、地鎮祭は日本ならではの自然への敬意と感謝の心が込められた美しい習わしです。もしあなたの国や地域でも、家を建てる前に行われる儀式がありましたら是非コメントで教えてください。 

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旅好き食いしん坊ライター。方向音痴の全国通訳資格ガイド保持者。日本旅行リピーターも迎え入れる日本人側も両方ハッピーになるようなネタ探しに毎日奔走中

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