五色沼とは?裏磐梯に広がる神秘のカラフル湖沼群

福島県の裏磐梯(うらばんだい)に広がる「五色沼湖沼群」は、大小30ほどの湖沼が点在する景勝地です。ここは磐梯朝日国立公園の一部であり、豊かな自然に守られた場所でもあります。
五色沼は、1888年の磐梯山噴火によって川がせき止められ、いくつもの湖や沼が誕生したのが始まり。その後、湖底の鉱物や藻類の作用で水の色が変化し、今のような神秘的な景観を作り出しました。青や緑、赤やターコイズブルーなど、訪れる季節や光の加減で色合いが変わるため、行くたびに新しい表情に出会えます。
福島・裏磐梯の自然をさらに広く楽しみたい方は、郡山布引風の高原の記事もぜひチェックしてみてください。
五色沼の歩き方|自然探勝路で楽しむ色とりどりの沼めぐり

世界各地にも美しい湖はありますが、五色沼の魅力はカラフルな湖沼を短時間で歩いて巡れることにあります。
「五色沼自然探勝路」は全長約3.6km。およそ1時間半〜2時間で歩けるコースで、湖を結ぶように整備されています。途中は木道や土の道が続き、森の静けさの中に鳥の声が響き、木々の間から突然色鮮やかな湖面が現れる瞬間はまさに感動もの。初心者でも歩きやすいトレッキングコースです。
毘沙門沼や弁天沼など五色沼の見どころと楽しみ方

五色沼を訪れるなら、それぞれの沼が持つ個性豊かな景色を見逃せません。エメラルドグリーンに輝く湖面やターコイズブルーの水色、四季によって移り変わる絶景など、歩くごとに新しい表情に出会えるのが魅力です。ここでは、代表的な沼やおすすめの季節の景観をご紹介します。
- 毘沙門沼(びしゃもんぬま):五色沼最大の湖。エメラルドグリーンの水面と磐梯山の眺望が美しい。貸しボートで湖上散策も可能。運がよければ、体にハート模様がある鯉に出会えるかもしれません。見つけた人は幸せになれるという言い伝えもあり、訪れる楽しみのひとつです。ここには大きな駐車場・売店・トイレ・展望台も整っており、観光拠点として利用しやすいのが特徴です。
- 弁天沼・瑠璃沼:深いブルーやターコイズカラーが人気で、写真映えするスポット。ただし、売店やトイレはなく、自然の中で静かに景色を楽しむ場所です。
- 紅葉シーズン:10月中旬〜下旬は湖面に色づいた木々が映り込み、幻想的な景色が楽しめます。
- 冬景色:雪に覆われた白と青のコントラストが神秘的で、静かな散策にぴったり。

裏磐梯ビジターセンター&物産館|五色沼観光の拠点スポット

毘沙門沼とビジターセンター/物産館周辺以外には、売店やトイレは整備されていません。散策に出かける前に、必ずここで準備を整えておくのがおすすめです。

- 裏磐梯ビジターセンター:自然や生態に関する展示、熊や野鳥の情報を得られる拠点。キャリーケースも入る大型ロッカーがあり、荷物を預けて身軽に散策可能。
- 裏磐梯物産館:地元の特産品やお土産が揃い、軽食や休憩にも便利。
散策後に足を延ばしたいなら、「安達太良山」の記事がおすすめ!山頂からのマウンテンビューを堪能してください!
五色沼散策の注意点|熊対策と安全に歩くためのポイント

最近は日本各地で熊の出没が話題になっていますが、裏磐梯も熊の生息地。五色沼周辺でも目撃情報があります。
- 熊鈴を携帯する
- 複数人で歩く
- ゴミを残さない
など基本的な対策を心がけましょう。出発前にビジターセンターで最新情報を確認すると安心です。
旅行者必見!五色沼を訪れるなら押さえておきたい魅力と楽しみ方

五色沼は、自然が織りなす色彩のグラデーションを体験できる、日本でも珍しいスポット。裏磐梯という国立公園の大自然の中で、四季折々の景色を楽しみながら散策できます。整備された施設があるのは毘沙門沼とビジターセンター周辺だけなので、準備はここで整えてから出発しましょう。ハートの鯉や季節ごとの景観を楽しみつつ、安心できる設備を活用して思い出深い旅にしてください。
歴史好きな方には、会津武家屋敷の記事もお勧め。五色沼を起点に会津若松観光を組み込むのもいいプランです。
基本情報
| 項目 | 内容 |
| 名称 | 五色沼湖沼群(ごしきぬま こしょうぐん) |
| 所在地 | 福島県耶麻郡北塩原村桧原 |
| アクセス | ・JR磐越西線「猪苗代駅」より磐梯東都バスで約30分、「五色沼入口」下車すぐ ・磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」から車で約20分 |
| 営業時間 | 散策自由(ビジターセンターは9:00~16:30) |
| 定休日 | なし(ビジターセンターは年末年始休館) |
| 入場料 | 無料 |
| 所要時間目安 | 自然探勝路:約1時間30分〜2時間 |
| 公式サイト | 裏磐梯ビジターセンター https://www.urabandai-vc.jp |
| 電話番号 | +81-241-32-2850(裏磐梯ビジターセンター) |
| 備考 | ・ビジターセンターにはキャリーケースも入るロッカーあり ・熊の生息地域のため熊鈴の携帯推奨 ・トイレ:入口付近やビジターセンターにあり ・駐車場:五色沼入口周辺に無料駐車場あり |
最新情報は公式サイトでご確認ください。